歌を描く午後

名曲の紹介と樹根の歌物語

浅川マキ

寺山修司

昔…行きつけの呑み屋にはギターが1本置いてあって
常連ばかりの時間帯になると、誰からともなくブルースコードを弾き始め
寺山作品のみならず、即興でその日その時の思いを
交代で歌うという遊びに興じました。

広告代理店に勤めていた時、徹夜や残業は当たり前。
深夜までの残業が終わり、食事も兼ねて立ち寄った際も、
いつもの顔ぶれはブルース即興バトルの真っただ中。
私が豚肉の卵とじを食べていたところ、
ンン~~〇〇~、ンン~~〇〇~、その豚肉の卵とじ~
少し~分けて…くれ…ないか~~?」
と、歌でせがまれるほど、音楽が溢れている店でした。

そんな皆が好きだったのが、やはり寺山修司さんであり、浅川マキさんでした。
よく皆で歌ったものです。寺山修司さんの歌詞には、泥臭いほどの「人間」が
描かれているように思います。そこに自分を見つけては共感し、痛みを吐き捨てるように
ブルースを愉しんでいました。

かもめ…という曲をご存じでしょうか?
浅川マキさんが歌っていた曲で、寺山修司さんの作詞です。
衝撃的な内容は、今の時代を見通していたような
とても怖いストーリーです。
平たく言うと、ストーカーソングとでも言いましょうか…。
曲調と歌詞のアンバランスさが、見事に世界観を醸し出しています。
ふしあわせという名の猫…も、寺山作品です。

愛さないの愛せないの山河ありき など、よくつぶやいていました。
当時の私の胸を揺さぶるこれらの曲は、残念ながらカラオケには無いため
歌えません(泣)
今回は「かもめ」と「ふしあわせという名の猫」をご紹介いたします。
上記の曲名をクリックしてください。

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浅川マキの世界

現代の若者には知らない人も多いかと思いますが…。
黒装束にストレートの真っ黒な長い髪、アンニュイなムードは、
やはり独特の世界観を醸し出していて
とても個性派の存在感の有るシンガーでした。
残念ながら2010年1月17日に、ライブ活動中宿泊先の名古屋のホテルで
67歳の生涯を終えました。心不全だったそうです…。

一般的にブルースの女王といえば淡谷のり子さんを指しますが
私はやはり「浅川マキ」であると思っています。
寺山修司の詩をよく歌っていましたね。
何とも孤独で物悲しい楽曲が多かったように思います。

「浅川マキの世界」というアルバムの中でも有名な一曲
♪「夜が明けたら」を歌ってみました。よかったら聴いてください。

 
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