歌を描く午後

名曲の紹介と樹根の歌物語

2014年01月

寺山修司

昔…行きつけの呑み屋にはギターが1本置いてあって
常連ばかりの時間帯になると、誰からともなくブルースコードを弾き始め
寺山作品のみならず、即興でその日その時の思いを
交代で歌うという遊びに興じました。

広告代理店に勤めていた時、徹夜や残業は当たり前。
深夜までの残業が終わり、食事も兼ねて立ち寄った際も、
いつもの顔ぶれはブルース即興バトルの真っただ中。
私が豚肉の卵とじを食べていたところ、
ンン~~〇〇~、ンン~~〇〇~、その豚肉の卵とじ~
少し~分けて…くれ…ないか~~?」
と、歌でせがまれるほど、音楽が溢れている店でした。

そんな皆が好きだったのが、やはり寺山修司さんであり、浅川マキさんでした。
よく皆で歌ったものです。寺山修司さんの歌詞には、泥臭いほどの「人間」が
描かれているように思います。そこに自分を見つけては共感し、痛みを吐き捨てるように
ブルースを愉しんでいました。

かもめ…という曲をご存じでしょうか?
浅川マキさんが歌っていた曲で、寺山修司さんの作詞です。
衝撃的な内容は、今の時代を見通していたような
とても怖いストーリーです。
平たく言うと、ストーカーソングとでも言いましょうか…。
曲調と歌詞のアンバランスさが、見事に世界観を醸し出しています。
ふしあわせという名の猫…も、寺山作品です。

愛さないの愛せないの山河ありき など、よくつぶやいていました。
当時の私の胸を揺さぶるこれらの曲は、残念ながらカラオケには無いため
歌えません(泣)
今回は「かもめ」と「ふしあわせという名の猫」をご紹介いたします。
上記の曲名をクリックしてください。

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江利チエミの生涯

あけましておめでとうございます
2014年のお正月は、割と温かい熊本です。
今年は午年。熊本は、馬刺しが普通にスーパーで売られています。
とても美味しいですよお酒の肴にも、持って来いです

お酒といえば…江利チエミさんがかなりの酒豪だったというのは有名な話ですが
そのお酒が原因で亡くなった事が、当時とてもショックで
未だに恐怖を覚えます。
熊本でのディナーショーから戻られてすぐの訃報だったように思います。
ウイスキーのミルク割がお好きだったようで
寝る前には必ず飲まれていたとか…。
ミルク割の粘度のせいか、咳き込んだ際に気管に入り
誤嚥での突然死だったと記憶します。
連絡がつかなくなったマネージャーさんが部屋に入ると
愛犬がずっと鳴きながら、傍に寄り添っていたとか…。
時、既に遅し…。昭和の歌謡界に大輪を咲かせた歌姫は
45歳の若さで逝きました。

一家の家計を支えるために、12歳で進駐軍廻りをしながら、英語力を身に付け
類まれなる歌唱力は、すぐに注目され、15歳でメジャーデビュー。
海外での公演も、大盛況。
アメリカでも絶賛されました。
順風満帆と思われた半生でしたが…。
流産・離婚・異父姉の歪んだ復讐心による数億円の負債を抱え
懸命に返済し、完済。やっと解放されたのに
彼女は人生を楽しむ間もなく
逝ってしまいました…。
棺が玄関を出た日は、奇しくも高倉健さんとの結婚で
花嫁衣装を着た日と同じだったそうです。

本当か嘘かはわかりませんが…
高倉健さんはその後、新婚時代の屋敷を買戻し
近くにある江利チエミさんの菩提を
今も弔っているとか…。
好きで別れた二人の「愛」は、ずっとずっと…
続いていたんですね…。

苦労続きの人生からは想像もできないような
屈託のない、明るくチャーミングだった江利チエミさんが…
洋楽も軽々とこなす歌姫が、大好きでした。

今回は、デビュー曲「テネシー・ワルツ/家へおいでよ」から
家へおいでよ」をお聴きください。←曲名をクリック
※DAMとも会員しか聴けません。
登録無料ですのでご登録をお願いします。

DAMとも会員では無い方は
裏町のおてんば娘」をお聴きいただけます。←曲名をクリック

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今年が皆様にとりまして、良い一年となりますように…。
本年もよろしくお願いいたします。


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